SEMrush Site Auditを活用したSEO改善について
SEMrush(セムラッシュ)のSite Audit機能を活用し、実際にSEO内部対策を行った改善内容をまとめました。
本記事では、実際に運用しているECサイトで対応したSEO施策をもとに、
サイトヘルス改善によって検索順位や自然検索流入にどのような変化があったのかを紹介しています。
- サイトヘルス改善
- 4xxエラー対応
- canonical最適化
- hreflang修正
- Core Web Vitals改善
- クロール最適化
実際の運用では、約3ヶ月の改善によって平均検索順位が大きく上昇し、
自然検索経由の流入増加も確認できました。
SEO内部対策は、すぐに結果が出る施策ばかりではありません。
しかし、細かな改善を積み重ねることで、サイト全体の評価向上につながっていきます。
これからSEMrush(セムラッシュ)を活用したい方や、SEO内部改善を進めたい方の参考になれば幸いです。

SEMrush(セムラッシュ)の重要な確認箇所として、「サイトヘルス」の向上を最重要項目として改善を行っています。
サイトヘルスのスコアが上昇すると、サイト全体のキーワード順位も底上げされる傾向があります。これは個別ページ単位ではなく、ドメイン全体の評価改善につながるためです。サイトヘルス改善でまず取り組むべきことは「エラー削減」です。
SEMrush(セムラッシュ)では優先度の高い問題から順に表示されるため、上から一つずつ対処することで効率的に改善できます。
WEBサイトはページ数が多く、目視でエラーを発見するのは困難です。
Google Search Consoleも活用していますが、SEMrush(セムラッシュ)はより技術的かつ具体的な指摘が得られるため、広告費をかけ続けるよりも長期的な投資としてコストパフォーマンスが高いと感じています。
指摘される問題の中には、すぐに修正できる軽微なものと、技術的にやや複雑なものがあります。まずは自分で対応できる簡単な修正から取り組むことを意識しています。
ただし、SEO運営をしていると、サイトヘルスは常に安定するわけではありません。
「サイトヘルスが上がった!」と喜んでいても、数日後には急落することも珍しくありません。私自身、特に確認しているのは「クロール比較」の項目です。
実際に、ヘルススコアが安定して良い状態の時は、複数キーワードの順位が上昇し、集客にも繋がっていると感じています。
今回は4xxエラーが14,936件まで急増しました。ただ、この5日間で大きな変更は加えていません。
現在の状況を見る限りでは、「サーバー側で設定しているWAFがSEOツールbotを一時的に弾いた」と推測しています。
実際のページアクセスには問題がなく、5xxエラーも発生していないため、サイト障害というよりは、クローラーがアクセスしたタイミングやアクセス頻度によって、一時的に4xxとして検知された可能性が高そうです。
WAFによるbot制御が強めに働くこともあり、SEMrush(セムラッシュ)などのSEOツール系クローラーが403扱いされるケースもあります。
SEOツールのヘルススコアは非常に参考になりますが、短期的な数値変動だけに振り回されず、
- 検索順位
- 自然流入
- Search Consoleのクロール状況
- インデックス数
なども含めて総合的に見ることが重要だと改めて感じました。

SEMrush指摘による主要施策
長いタイトル要素の改善
商品ページのタイトルから屋号を削除し、検索結果での視認性を向上させました。クリック率(CTR)改善を目的としています。
tagページのタイトル重複解消
タグページのタイトル重複を解消することで、評価の分散や重複コンテンツのリスクを回避しました。
特に自動生成されたタイトルは類似しやすく、検索エンジンからの評価が分散される要因となるため、現在運用しているサイトでも重要な改善ポイントの一つとなっています。
該当箇所については、影響範囲を考慮しながら一つひとつ手動で見直しを行い、段階的に最適化を進めています。
canonical指定による正規化
類似ページに正規URLを指定し、検索評価の集中化を実施しました。
破損リンクの修正
404エラーを削減し、クローラビリティとユーザー体験を改善しました。
JavaScript/CSSの圧縮
ファイルサイズを削減し、ページ表示速度を改善。Core Web Vitals対策にもつながります。
Google PageSpeed Insightsのページ「リソース(HTML、CSS、JavaScript)を圧縮する」を参考に対応しました。
https://developers.google.com/speed/docs/insights/MinifyResources?hl=ja
以前は外注していましたが、難しい作業ではなかったので、自分でも対応できました。
HTMLからのリンク先をmin.込みのURLに変更することをお忘れなく!
<link rel=”stylesheet” href=”/css/style.css”>
↓↓↓
<link rel=”stylesheet” href=”/css/style.min.css”>
hreflangタグの最適化
多言語ページが適切に検索エンジンへ認識されるよう、hreflang設定を見直しました。
その他の改善点
- アンカーテキストがないリンクの確認と改善(意味のあるテキストへ変更)
- 404ページに
noindex, nofollowを設定し検索結果への表示を防止 - H1タグが存在しないページへの見出し追加でページ構造を明確化
- URL内のアンダースコアをハイフンへ変更(例:
_all→-all) - 不要なCSSの削除によるページ軽量化
- altタグが不足している画像への追加入力で画像SEOとアクセシビリティを強化
llms.txtの設置(AIクローラー制御)- カテゴリ重複ページの整理と統合
- ドメインの正規化(wwwあり/なしの統一)
- HTTPSサイト内のHTTPリンク修正
- 未圧縮JavaScriptおよびCSSファイルの軽量化対応
など・・・対応した内容は数え切れません。
また、何度修正してもエラーがなかなか消えないことも多々あります。
特にSEOは、修正してすぐ結果が反映されるものばかりではなく、
- クローラーの再巡回待ち
- キャッシュ影響
- SEOツール側の再評価タイミング
- 検索エンジン側の反映遅延
などによって、一時的に同じエラーが継続表示されるケースもあります。
そのため、短期的なスコア変動だけに振り回されず、「少しずつ改善を積み重ねる」という感覚で運用することが重要だと感じています。
SEOはすぐに結果が出る世界ではありませんが、地道な改善を継続していくことで、少しずつサイト全体の評価が積み上がっていきます。
時には順位が急落したり、原因不明のエラーが増えたりすることもありますが、そんな時こそ忍耐力で乗り切りましょう。
SEO改善による検索順位と集客の変化

SEO > 順位計測 > 概要 の「平均検索順位」も、日々よく確認している項目です。
ここは実際の集客に直結しており、
- どのページに需要があるのか
- どのキーワードが伸びているのか
- 競合と比較して自社サイトがどの位置にいるのか
などを分析できます。
もちろん、大手サイトのような圧倒的な集客数には簡単には勝てません。
ただ、狙うキーワードを明確に選定し、その領域で上位表示を狙っていくことで十分戦えると感じています。
画像内のブルーのラインが、私が運用しているサイトです。
3ヶ月間の順位推移を見ると、かなり良い形で伸びている事例だと思います。
大手サイトに対して、自社サイトがじわじわ順位を上げていくのを見ると、
「もっといけー!」
と、つい応援したくなります。もちろん逆に順位が落ちることも多々ありますが、それもSEO運用の日常です。
ちなみに「4.99」という数字は平均検索順位を表しています。
そして「+17.6」は順位改善幅です。以前と比較して平均順位が17.6改善しており、ドメイン全体の評価が大きく上昇していることを意味しています。
SEOは個別ページだけではなく、ドメイン全体の評価改善が非常に重要だと感じています。
大手サイトの場合、SEO運用を代理店に任せているケースも多いと思います。そのため、更新や改善に時間がかかったり、小回りが利きにくい印象があります。
一方で、自社運用サイトは日々細かくメンテナンスできる強みがあります。
実際、現在は広告費をかけずに、日別で200〜300ユーザーほど自然流入が増えている感覚があります。
また、このサイトは現在Google広告を停止している状態ですが、それでも前年よりCV数は増加しています。
広告に依存せず、SEO経由で安定的に集客できる状態が少しずつ作れてきており、コンテンツ資産の重要性を改めて実感しています。
もちろん、強化したい時期や必要に応じて広告を組み合わせることで、さらに強い集客導線を作ることができます。
このサイトはSEOだけでなく広告運用も私自身が一人で行っているため、予算さえ確保できれば即日で広告の開始・停止が可能です。
そのため、
- サイト全体の流入数
- CV数
- 繁忙期
- 順位変動
などを見ながら、広告は「補完的な役割」として柔軟に活用しています。
SEOで土台を作り、必要なタイミングで広告を加速装置として使うイメージです。
逆に、広告依存型の集客だけになると、どうしても運用負荷やコスト面でしんどさが出てきます。
広告を止めた瞬間に流入も止まってしまうため、長期的にはやはりSEOによる資産型集客の強さを感じています。
また、SEO担当と広告担当は別々に運用されているケースも多いと思いますが、実際にはこの2つは密に連携することが非常に重要だと感じています。
広告でCVが取れているキーワードをSEOへ展開したり、SEOで順位が上がってきたキーワードは広告費を調整したりと、両方のデータを横断して見ることで、より効率的な集客設計が可能になります。
SEOと広告を別々に考えるのではなく、サイト全体の集客戦略として連携させることが、長期的には大きな差になると感じています。
まとめ

こうした改善を継続しながら、日々データを見て微調整を続けています。
サイトによって成果の出方は異なりますが、今回ご紹介した施策はどれも一つひとつは小さな改善です。
しかし、それらを積み重ねていくことで、サイト全体の品質を着実に高めることができます。
実際に私が運用しているサイトの一つでは、約3ヶ月の取り組みにより、可視性が順調に向上し、上位表示されるキーワードも増加しています。
ただし、キーワード順位は一度上がっても変動しやすいため、安定させるには継続的な改善とサイト品質の維持が重要です。
また、エラーの削減やサイトヘルスの改善は、検索順位にもポジティブな影響を与える傾向があります。
こうした変化をデータとして追いながら成果を可視化できる点も、SEOの大きな魅力の一つです。
現在のネット市場では大手企業が優位であることは事実ですが、実際に比較している競合サイトは、事業規模・企業規模ともに自社の10倍〜20倍以上あるような大手企業ばかりです。
当然、資本力や広告予算だけで勝負すると簡単には太刀打ちできません。
それでも、適切なキーワード選定や内部施策、継続的な改善を積み重ねることで、少しずつ検索順位を上げて戦っていけるところに、WEB集客やSEOの大きな面白さを感じています。
SEOは単純な企業規模だけで決まる世界ではなく、
- ユーザーの検索意図を理解すること
- 細かな改善を継続すること
- サイト品質を維持すること
によって、中小企業や個人事業でも十分成果を出せる可能性があります。
また、SEOと広告を連携させながら運用することで、より安定した集客基盤を作ることも可能です。
最終的には広告に依存しすぎず、検索エンジンから安定的に集客できるサイトへ成長させることを目標としています。
本記事が、導入や乗り換えを検討されている方の参考になれば幸いです。
