WEB広告担当者が行っている広告メンテナンス方法についてご紹介します。
「P-MAX広告のメンテナンスってどこをすればよいんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方のお役に立てる記事になればと思います。
📋 この記事の目次
Google広告 P-MAX 日々のメンテナンスのポイント
P-MAXキャンペーンは自動化が進んでいる反面、手動でコントロールできる箇所が限られています。
そのため、アセット(広告素材)のメンテナンス、プレースメント(掲載先)の確認、検索語句(クエリ)のチェックなど、細かい運用管理が成果を大きく左右します。
アセットの定期的な見直し
P-MAXではテキストや画像、動画など複数のアセットが自動的に組み合わされて配信されます。
定期的にレポートを確認し、パフォーマンスの低いアセットを差し替えたり、CTRの高い訴求を活かして改善していくことが重要です。
プレースメント(掲載先)の確認と除外
プレースメントの確認や除外については別記事で詳しく紹介していますが、ここでは簡単におさらいします。
まず、キャンペーンの「レポート」からプレースメントレポートを確認します。

私の運用では、YouTubeのミュージック動画やGoogle Playアプリ内への配信が多く見られました。
しかし、私はWEBサイトへの掲載をメインにしたいと考えているため、必要のないプレースメントは徹底的に除外しています。
プレースメント除外の設定場所
- Google広告管理画面にログイン
- 上部メニューから「ツールと設定」をクリック
- 「コンテンツの適合性」を選択
- ページ下部の「除外の設定」から不要なプレースメントを追加
こうすることで、成果につながりにくい配信先を排除し、限られた予算をより効果的に活用できます。
YouTube配信の無駄を減らす:プレースメントの確認
出稿チャネルが意図どおりになっているか
P-Maxでは、検索、ディスプレイ、YouTubeなど複数のチャネルへ広告が自動的に配信されます。
今回のキャンペーンでは、YouTubeなどの動画広告よりも検索広告の方が費用対効果が高い傾向が見られました。
そのため、あえて登録していた動画素材を削除し、画像やキーワードを中心とした構成に調整することで、検索広告へ配信されやすい状態に設定しています。
最近、成果が落ちてきていると感じたためチャネル別の配信状況を確認したところ、やはりYouTubeへの配信割合が大きく増えていました。
ただし、P-MaxではYouTube配信を完全に停止することはできません。
そのため現在は、AI Maxなどの設定も活用しながら、配信バランスを調整して運用を行っています。

YouTube配信と成果のバランスを確認する
今回参考にしている広告キャンペーンでは、YouTube広告に245,936円の広告費が使われている一方で、Googleマップ経由の広告はわずか607円の消化でありながら、6件のコンバージョンにつながっていました。
この結果を見ると、YouTube広告よりもGoogleマップなどの検索・ローカル系チャネルの方が費用対効果が高いことがわかります。そのため、できるだけYouTubeへの配信を減らしたいと考えています。
また、YouTube広告の場合は「どの動画に表示されているか」も確認することが重要です。
これは管理画面の
レポートエディタ > P-Maxキャンペーン > プレースメント
から確認することができます。
実際に確認してみると、自社のサービスとはあまり関係がない動画や、見込み顧客とは言えない動画に広告が配信されているケースも少なくありません。
そのため私は、このプレースメントレポートも定期的にチェックし、不要だと判断した動画やチャンネルについては除外設定を行うようにしています。

設定項目の見直し:URL・動画・デバイスの拡張設定
最終ページ URL の拡張をオフにする
P-MAXキャンペーンではデフォルトで「最終ページURLの拡張」がオンになっています。
これは、Googleが自動的に類似ページや別のURLを判断して、ユーザーを誘導する仕組みです。
しかし、特定のランディングページ(LP)に明確な目的をもって誘導したい場合、
この設定をオンのままにしておくと、意図しないページに遷移してしまうリスクがあります。
✅ これにより期待できる効果:
- Googleが自動で別URLに誘導するのを防止できます。
- 意図したランディングページへの流入を維持できます。
- レポート機能で「着地ページレポート」を確認することで、想定どおりのページに誘導できているかを検証可能です。
動画の拡張設定をオフにする
Google広告では「動画の拡張」設定をオンにしていると、アップロード済みの動画をGoogleが自動的に編集し、
縦向き・スクエア・短尺(ショート)などのバリエーションを生成・配信します。
設定を変更することで、Googleに自動補正を許可しないようにすることが可能です。
メニュー上では「動画の拡張」欄で『Google に動画の補正を許可しない』を選択します。
✅ これにより期待できる効果:
- 動画広告に割り当てられていた一部の予算を、WEB広告(特にスマホ表示)側に寄せられます。
- 動画の成果が低い場合、配信効率を改善する効果が期待できます。
- 最終的な配信判断はP-MAX側の最適化ロジックに委ねられます。
もちろん、動画広告の成果が高い場合はこの設定をオンのままにしておいて問題ありません。
私の運用では動画の結果が思わしくなかったため、動画拡張をオフにし、よりWEB広告に注力する方針に切り替えました。
配信デバイスの見直し:テレビ画面を除外
次に見直したのが配信デバイスの設定です。
P-MAXでは自動的にスマホ、PC、タブレット、テレビ画面など複数デバイスへ広告が配信されます。
その中でテレビ画面への配信を除外する設定に変更しました。
理由は、これまでの分析でテレビ表示ではコンバージョンにつながる確率が低かったこと、そしてよりスマホユーザーに予算を集中させたいと考えたためです。

✅ これにより期待できる効果:
- コンバージョン率の低いテレビ配信をカットし、効率的な予算配分が可能になります。
- スマホユーザーへの露出が増加し、WEBでの成果向上が期待できます。
- 広告表示の最適化により、成果指標(CPA・ROAS)の安定化が見込めます。
この設定は、Google広告管理画面の「キャンペーン設定」内、デバイス別の配信調整から行うことができます。
🔔補足:「EU の政治広告を配信する予定ですか?」というアラートが表示された場合は、次の手順で対応できます。
- アセットグループ > キャンペーン設定 > EU の政治広告 に進みます。
- 「キャンペーンに欧州連合の政治広告が含まれていますか?」の質問に対して、「いいえ」を選択します。
設定を変更しても即時には反映されない場合があります。数時間〜数日程度、様子を見てみてください。

ユーザーチェックの3つの軸:日別・週間・毎月
WEB広告担当者が日々行っているユーザーチェックについてご紹介します。大きく3種類の軸で確認しています。
- 日別チェック:毎日の配信状況をリアルタイムで把握
- 週間チェック:キャンペーン別のトレンドと異常を検出
- 毎月チェック:予算配分と全媒体の大枠管理
日別チェック
管理画面で各キャンペーンの状況をチェックします。予算による制限が発生することが多いため、できるだけ希望のタイミングで広告が配信できているか、日別で確認することが重要です。
管理画面の「概要」から日付を指定するだけでスピーディーにチェックできます。
主に以下の2点を確認しています。
- 24時間のうち、希望通りにユーザーへ配信できているか
- コンバージョンは何時ごろ発生しやすいか(ユーザーの行動パターン)
✅ 日別チェックのポイント:
- 予算上限による配信停止が起きていないかを確認
- 時間帯別のコンバージョン傾向を把握し、入札調整の参考に
- 急激な数値の変化があれば早期に対応できる
週間チェック
毎週キャンペーン別にデータをまとめると、日別では気づきにくいトレンドの変化が見えてきます。主に以下の3点を軸に確認しています。
- 予算は消化しきれているか?
- 広告の表示語句は適正か?
- 無駄なコストが発生していないか?
たとえば、消化金額が増えているのに表示回数が大幅に下がっている場合は、何らかの問題が起きているサインです。こうした数値の「矛盾」を週単位で早期に発見できるのが、週間チェック最大のメリットです。
気になる動きがあればすぐに修正・対策を打つことで、キャンペーンを常に良い状態に保つことができます。
✅ 週間チェックのポイント:
- キャンペーン別に数値をまとめることでトレンドの変化を可視化
- 費用増加・表示減少など、矛盾する数値の組み合わせに注目
- 異常を早期発見し、翌週に向けた軌道修正につなげる
毎月チェック
週間チェックで軌道修正しながら、月単位で広告全体の動向を大枠で管理するのが毎月チェックの役割です。予算の振り方などもここで把握しています。
Yahoo広告・Meta広告も同様にデータを管理しており、Google広告内だけでなく他の広告媒体との予算配分も毎月単位で見直しています。
✅ 毎月チェックのポイント:
- より効果が見込める媒体(Google・Yahoo・Metaなど)に予算を寄せる判断材料に
- 新規ユーザー獲得のための広告配信計画を月単位で策定
- 全媒体を横断した日々のチューニング作業の基盤となるデータを整理
まとめ
P-MAXは自動化が進んだ便利なキャンペーン形式ですが、設定して終わりでは成果は安定しません。
定期的なメンテナンスを続け、掲載先やアセットを地道に最適化していくことで、着実に成果を積み上げることができます。
特に「検索語句の確認」と「プレースメントの精査」は、運用の質を大きく左右する重要なポイントです。
外部パートナーとの連携ももちろん有効ですが、自分でできることは想像以上にたくさんあります。
自社の商品やサービスを一番深く理解しているのは、他でもない内部の人間です。大手代理店には大手なりの手法がありますが、自社ならではのきめ細かい運用は、自分だからこそできる強みです。
ぜひその強みを活かして、より良い広告運用を目指していきましょう。


